2008年7月13日日曜日

【漫画】ルサンチマン

投稿時間的にこんばんわ、江波です(^^

今日は、前回のブログで話していた、
uimac からのプレゼントの一部を紹介♪

それは・・・
ルサンチマン
という漫画(全四巻)



著作権とか気にしながら(←いまさらかよ
1巻の表紙をアップw

内容としては、

世界は、バーチャルリアリティの世界(オンラインゲームなど)が発達した近未来。
根本的に、誰でもが想像するようなモテない男たちが、
現実をあきらめ、バーチャルリアルの世界に救いと愛を求める。
主人公タクローもそんな男の一人であった。
しかし、彼がバーチャルリアリティの世界(アンリアルと呼ばれる)の世界で
出会うこととなった少女は、
都市伝説と言われていた『ムーン』で・・・

という感じ。

正直、自分では買わないような漫画だと思うけど、
読んでみると意外と面白い。
世界観・内容としては、ちょびっツに近いものがあったようななかあったような。

まぁ、タクローに共感してしまうところがあったのは正直怖いが・・・(笑えねーw
興味がある人はぜひ手に取ってみてもらいたい。
ちなみに、参考ページ
>> http://ja.wikipedia.org/wiki/ルサンチマン_(漫画)

ところで、このタイトルが自分的には一番引っかかった。
パッと、聞きなれない言葉なので、マンガの中に出てくるのかなぁと思ったのだが、
そんなこともない。
そこで、調べてみると、

ルサンチマン(ressentiment)とは
デンマークの思想家セーレン・キェルケゴールにより確立された哲学上の概念である。主に、弱い者が強い者に対して強い憎しみを抱いていることをいう。フリードリヒ・ニーチェの『道徳の系譜』(1887年)で使用され、マックス・シェーラーの『道徳構造におけるルサンチマン』で再度とり上げられ、一般的に使われるようになった。

ルサンチマンは、嫉妬や羨望と結びついた憤りや怨恨の感情である。すなわち、ある感情を感じたり、行動を起こしたり、ある状況下で生きることのできる人に対して、それができない人が感じる(自己欺瞞に基づいた)憎しみや非難の感情である。

とある。

つまり、この漫画では、弱い者(=現実でモテない人)が強いもの(=現実でモテる人)に対して、嫉妬や羨望と結びついた強い憎しみを抱くということだ。
あくまで、簡単にいうとそんな感じ。

でも、タクロー(=弱い者)の場合、それだけでは終わらなかった。
その憎しみから、バーチャル世界(=アンリアル)に逃げ込んだ先で、リアルとバーチャルリアルの世界を入れ替えてしまうことすら出来るような、都市伝説と言われた少女『ムーン』とであうのだ。
行ってしまえば、弱い者から強いものへ、大逆転することさえ出来るわけだが。

んー、哲学的なことは苦手なので、簡単にまとめると、
あなたは、
弱者である現実と、強者となれるが非現実な世界
どちらを選びますか?
ということでまとめられるのかなぁ。

強者となれるなら、非現実でもいいじゃん?

って答える人が多いと思うのですが、
本当にそれでいいのかな?

って問うような一場面もあったり、
結構難しいマンガでした。

あと、漫画の終わり方。
結構、物語の終わり方は、その作品の印象をパッと変えたりするものだ!(と、おもってるw

この物語には、タイトルの「ルサンチマン」というキーワード意外に、
「ムーン」のあるセリフが、1つのキーワードとして立っているみたいだった。

そのキーワードを書くと、勘のいい人は落ちが読めてしまうだろうから
あえて書かないが、まぁ、良くあるオチかなぁと~。
でもきれいな終わりかた(ひとつの終わり方)だったかなと・・・。

ただ、俗にいう「IF」の終わり方(世界)を考えると、
なお楽しめそうな漫画ですね~。

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